連載情報

この連載では、初心者でも一歩ずつ進められるように、「Notionに画像を置くだけで、自動で加工 → 保存 → 記録」まで進むワークフローを作る流れを解説します。


第2回でNotionとn8nを接続できましたが、「本当に動いているのかな?」と実感が湧きにくかったかもしれません。

今回は、NotionのデータをSlackに自動で通知する仕組みを作ります。

Slackに通知が届いた瞬間、「自動化がちゃんと動いた!」と実感できるステップになります。


この記事でできること

今回のゴールは、n8nで取得したNotionのデータをSlackに通知できるようにすることです。

第2回で作った「n8nからNotionを読める状態」を使って、

Notion → n8n → Slack

という流れをつなぎます。

画像加工などの複雑な処理は、まだ行いません。 まずは文字情報だけでOKです。

完成すると、Notionにデータを追加するだけで、Slackに自動で通知が届くようになります。


この機能でできることと仕組み

できるようになること

  • ✅ NotionのデータベースからデータをN8Nで取得

  • ✅ 取得したデータをSlackに自動で通知

  • ✅ 「自動化が動いている」という実感を得る

Before / After

Before(第2回まで):

  • Notionとn8nは接続できたが、目に見える変化がない

  • 本当に動いているのか不安

After(今回):

  • Notionのデータを元にSlackに通知が届く

  • 「自動化が動いた!」と実感できる

  • 次の画像加工ステップへの土台ができる

仕組みの流れ

1. Notionデータベースに新しいデータが追加される
2. n8nがNotionからデータを取得
3. n8nがSlackにメッセージを送信
4. Slackに通知が届く

前提条件

今回のゴールは「NotionのデータをSlackに通知すること」。 そのために、次の状態が整っていればOKです。

① 第2回まで完了していること

  • Notion × n8n が接続済み

  • Notionデータベースがn8nから取得できる状態

② Slackの準備

  • Slackワークスペースを持っていること(無料プランでOK)

  • 通知したいチャンネルが決まっていること

💡 Tips: Slackワークスペースを持っていない場合は、Slack公式サイトから無料で作成できます。


用語解説

Bot User OAuth Token (ボット・ユーザー・オー・オース・トークン)

n8nという「外部のツール」が、あなたの代わりにSlackにログインして発言するための 「合鍵」 のようなものです。 xoxb- から始まるこのキーをコピーしてn8nに渡すことで、安全に連携ができるようになります。

Expression(エクスプレッション)

n8nで使える「変数」のようなもの。

{{ name }} のように書くことで、前のステップで取得したデータを参照できます。

例: Notionで取得した「タイトル」を {{ name }} と書くことで、Slackメッセージに埋め込めます。


手順と補足

Step 1: Slackアプリの作成と設定

n8nから通知を送るための「受け口」となるSlackアプリを作成します。

1-1. Slackアプリの作成

Slack API のページを開きます。

  1. Create New App」をクリックします。

2.「From scratch」を選択します。

3.App Name にわかりやすい名前を入力します(例: n8n通知)。
4.Pick a workspace to develop your app in で、通知を送りたいワークスペースを選択します。
5.「Create App」をクリックします。


1-2.権限設定とボットユーザーの作成

  1. 左メニューの「OAuth & Permissions」をクリックします。

2.ページを下にスクロールし、Scopes セクションの「Bot Token Scopes」を探します。
Add an OAuth Scope」をクリックします。

⚠️重要:Bot Token Scopesに以下の3つを追加してください。

  • channels:read: 公開チャンネルのリストを読み込むため(n8nでの選択に必要)

  • chat:write: ボットとしてメッセージを送るため

  • groups:read: 参加しているプライベートチャンネルの情報を読み込むため

※「Add an OAuth Scope」をクリックし、検索窓に上記を1つずつ入力して選択します。これにより、アプリがチャットへの書き込みと、送信先リストの表示ができるようになります。

※これにより、アプリがチャットに書き込む権限を持ちます。

4.左メニューの「App Home」をクリックします。

5.App Display Name のセクションにある「Edit」ボタンをクリックします。

6.Display Name(表示名)と Default Username(メンション用ID)を入力し、「Add」をクリックして保存します。


1-3: ワークスペースへのインストール

  1. 左メニューの「Install App」をクリックします。

  2. Install to Workspace」ボタンをクリックします。

  3. 認可画面が表示されます。

  • Webhook用のチャンネル プルダウンで、通知を送るチャンネル(例: #general#n8n-test)を選択します。

  • 許可する」をクリックします。


1-4: アクセストークン(xoxb)の取得

権限の設定が完了したら、最後にn8nで使うための「合鍵(トークン)」を発行します。

  1. ページ上部の 「Install to Workspace」 をクリックします。

  2. 権限の確認画面が出るので、「許可(Allow)」 をクリックします。

  3. 自動的に設定画面に戻り、「Bot User OAuth Token」 が発行されます。

  4. xoxb- から始まるこの長い文字列をコピーします。

1-5:Botをチャンネルに招待する

1. Slack側で通知を送りたいチャンネルを追加、または開きます。

2. メッセージ欄に @アプリ名(作成したBotの名前)と入力して送信。

3. 「チャンネルに追加する」をクリックして招待完了です。

これでSlack側の準備は完了です!このURLをn8nに設定していきます。


Step 2: Slackの設定

2-1:Slackノードを追加する

次に、n8n側でSlack通知の設定を行います。

  1. 第2回で作成したワークフローを開く

  2. Notionノードの右側「」をクリック

3.検索バーに「Slack」と入力
Slakを選択後、「Send a message」と検索し選択をします。

💡 Tips: ノードの追加は、既存のノードの右側にある「+」ボタンから行います。

2-2: 接続(Credential)の設定

1.Slackノードが表示されたらCreate New Credentialをクリックします。

2.AuthenticationAccess Token を選択します。

3.表示された画面の Access Token 欄に、コピーしておいた xoxb- から始まるトークンを貼り付けます。

これで接続が完了しました!


Step 3: Slackノードの設定とテスト送信

3-1:ノードの設定

次にN8Nの設定に戻ります。

  1. Send Message To: 「Channel」を選択します。

  2. Channel: 通知を飛ばしたいチャンネル名(例:n8n通知用)を選択しま

  3. Message Text: 自由にメッセージを入力します。

例:データベースが更新されました

3-2:テスト送信

右上にあるオレンジ色の 「Execute step」 ボタンをクリックします。

これでSlackに「データベースが更新されました」というメッセージが届けば、接続テストは成功です!


Step 4: 通知のトリガーを設定する(Notion Trigger)

これまでは「手動ボタン」で試してきましたが、いよいよ「Notionが更新されたら自動で動く」ように設定を変更します。

4-1. Notion Triggerへの置き換え

  1. ワークフローの先頭にある Manual Trigger ノードを削除します。

2.左上の「+」から 「Notion 」 を検索して追加します。

4-2. トリガーの詳細設定

Notion Triggerノードを開き、以下の通りに設定します。

  1. Credential to connect with: 前回の記事で作ったNotionの接続設定を選びます。

  2. Poll Times(チェック頻度):

  • Every Minute(1分ごと)などに設定します。これで1分ごとにNotionを見に行き、更新があれば通知が飛びます。

  • Event: Page Added to Database(ページが追加された時)を選択します。

  • Database: 通知を送りたいNotionのデータベースをリストから選びます。

Get many database pagesのノードは今回は一旦必要ないので消しておきます。

今回のノードはNotionをトリガーとしてスラックに通知をするという形です。

Step 5: Notionのデータをメッセージに埋め込む

最後に、通知されるメッセージの中身をリッチにしましょう。

5-1. Expressionを使ったデータの埋め込み

n8nの Expression(エクスプレッション) という機能を使うと、取得したデータを自由自在にメッセージに差し込めます。

下記は今回受け渡すデータの例です。

Notion側で追加されたデータ
名称:テスト
季節:春

上記データが追加されたとき

スラック側で受け取るデータは下記のようになります。

テスト

データベースが更新されました

このようにN8Nは前のノードのデータを次のノードに渡すことが可能です。

5-2: 設定方法

設定はシンプルです。

スラックのノードを開き
左にあるNotionノードからInputされたデータをドラッグ&ドロップするだけです!

最初は難しく見えますが、手入力する必要はないので安心してください!


5-3: 運用方法

設定した自動化を、24時間365日休まず動かし続けるための重要な作業です。

  • スイッチをONにする: 画面右上にある 「Active」スイッチ をグレーから 緑色 に切り替えます。

  • 保存の確認: スイッチを切り替える際、保存を求められたら「Save」を押してください。

トグルボタンを切り替えると下記メッセージが表示されます

このメッセージの意味

一言で言うと、「n8nが裏側で24時間体制の見守りを開始した」ということです。

  • 自動監視の開始: Notionで新しいデータが追加されるなどの「イベント」がないか、n8nが定期的にチェックしに行きます。

  • トリガーの有効化: これまでは「テスト実行」ボタンを自分で押して動かしていましたが、これからは条件を満たせば「勝手に」ワークフローが動き出します。

「Production Checklist」が表示されたら

Activeに切り替えた際に出てくるポップアップは、「本番運用のための確認リスト」です。

  • Set up error notifications: 万が一、ネットの切断などで自動化が失敗した時に「失敗したよ!」と教えてくれる設定です。

  • Track time saved: この自動化で「自分の時間が何分浮いたか」を記録する機能です。「わしの時間」がどれだけ増えたか可視化したい時に使います。

これらは設定しなくても自動化自体は動くので、右上の「×」で閉じたり「Ignore for all workflows」を選んでしまって大丈夫です。


今回の完成形

最終的に、ワークフローは次のような形になります。

Notion(データ取得)
    ↓
Slack(メッセージ投稿)

Notionの内容をもとに、Slackへ自動で通知が送られる状態になりました。


ここまでできると何が嬉しい?

ここまで来ると、

✅ n8nが「ちゃんと動いている」という実感が得られる

✅ Notionのデータを使って外部へ連携できる

✅ 自動化の基本的な流れが理解できる

という感覚がつかめます。

この感覚が掴めていれば、次の画像取得・画像加工も一気に理解しやすくなります。


まとめ

ここまでで、

  • n8nにSlackノードを追加

  • Notionのデータをメッセージに埋め込み

  • 実行してSlackに通知が届くことを確認

という仕組みが完成しました。

これで第3回のゴール「NotionのデータをSlackに通知」が達成できました!

次回は、いよいよ画像を扱う段階に進みます。


次回予告

次回は、Notionに登録した画像を実際に取得し、加工してみるところに進みます。

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