アプリ開発のコストは年々上がっていますよね。
DX(デジタル・トランスフォーメーション)が必要だとワイワイ言って、あらゆる業種でシステム化が必要な昨今、
その状況にもかかわらず日本のエンジニアは圧倒的に足りていません。
そのため、アプリやWebシステムを簡単に作れるツールである「ノーコード」が注目を浴びています。
まずは、このノーコードが必要になっている背景から説明したいと思います。
なぜ今ノーコードが必要なのか?
経産省の調査によると、2030年にはエンジニアが79万人不足する可能性があるとも言われています。

出典元:- 経済産業省の調査(2019年3月)
2022.04.25 追記)
「2023年には新規開発の60%がローコード/ノーコードになる」との予測もあるらしい。
ものすごい勢い!
https://atmarkit.itmedia.co.jp/ait/articles/2204/25/news041.html
人材不足を補うため、またアプリ開発費用圧縮するため、
これまでも「オフショア開発」といってアジア各国のエンジニアに発注するモデルは多々有りました。
しかし、日本人の給与水準が上がらないと言われてる現状に反して、
海外エンジニアの単価はどんどん上がっていきます。
結果、オフショア開発でのコストメリットは今後もどんどん無くなっていくでしょう。
近年では、スクラッチでアプリを1本作った場合(ノーコードなどを使わない場合)、
数百万円でアプリを作ることは大分難しくなっており、数千万円単位でお金がかかってしまいます。
期間は早くても3ヶ月、半年から1年近くかかることがザラにあります。
その金額感では中小企業が全く参入出来ないですし、
そもそもそのスピード感ではスタートアップ・新規サービスにとっては遅すぎます。
そこで現れたのがノーコードです。
ノーコードの需要は右肩上がり。2023年度は1000億円規模に
そんなDX(デジタル・トランスフォーメーション)の過熱とエンジニア不足の背景から、
「非エンジニアでも短期間でアプリやWebを作れるノーコード」の需要は加速度的に上がってきています。
ノーコード・ローコードの市場は2023年には1000億円規模に達するそうです。

↑この図を見ると一目瞭然ですね。。
分かりやすく右肩上がりで需要が伸びています。
そもそもノーコードとは?

ざっくり簡単に言うと、
「プログラミングしなくても簡単にアプリやWebを作る技術やツールの総称」
のことです。
プログラミングすることを「コーディング(コードを書く)」と言うことがあります。
「コードを書かなくていい(プログラミングしなくていい)」= 「ノーコード」
という意味ですね。
通常、Webサイトやモバイルアプリなどのシステムを開発するには、
熟練のエンジニアが長期間多数必要になってきます。
反して、ノーコードの場合では、例えば1人のノーコードが短期間で仕上げることができます。
エンジニアになるのと比較し、ノーコードは学習コスト(習得に要する期間)も短くて住みます。
このDX(デジタル・トランスフォーメーション)を求められかつエンジニア不足の現在の日本にとって、
非常に有効な技術になります。
ノーコードはローコードとの違いは?どこが違う?
ノーコードとローコードは意味も名前の響きも似ていて何が違うの?って思ってる方も多いと思います。
ローコードとは、ザックリいうと、
「ほとんどコードを書かなくても(ほとんどプログラミングをしなくても)簡単にアプリやWebを作る技術やツールの総称」
です。
ノーコードとの違いは、コードを「ほとんど」書かなくていいのか、「ゼロ」なのかの違いですね。
ローコード = Low Code なので、少しは書く、という意味です。
ですので、扱うためにはある程度エンジニアの知識が必要になります。
とはいえ、ゼロからスクラッチで作る従来型の開発よりは簡単だというイメージで良いと思います。
ノーコードの方がコードを書かない(プログラミングをしない)分、早いですし習得に要する時間も少ないことが多いと思います。
反面、その分ノーコードよりローコードの方がもう少し出来ることが多いかも知れません。
じゃあ、ノーコードがあればエンジニアは要らないの?
絶対必要であり、無くならないと考えています。
作らなければならないシステムの絶対数に対し、エンジニアが圧倒的に足りない状況に対し、
まずはノーコードを利用して出来るところをシステム化していく。
これは良い流れと思います。
しかし、当然ノーコードではカバーしきれない機能・システムは山程出てきます。
熟練のエンジニアたちの力がなければ絶対に構築出来ません。
また、ノーコードやローコード自体も進化していく必要がありますが、それらを作ってるのも当然エンジニアです。
これからエンジニア・プログラマーの需要は今以上に強く求められていくのではと思っています。
【ノーコード アプリ開発】4つのメリット
ここからはアプリをノーコードで作る具体的なメリットを紹介します。

ノーコードのメリット① 開発スピードが圧倒的に早い
ここが最大のメリットだと思います。
通常の開発ではアプリ1本作るのに、早くても3ヶ月、長ければ半年〜1年ほどかかります。
それだけの時間をかけてしまうと、マーケットの状況は全然変わってしまうでしょう。
昔と違い、時代の流れは凄まじく早いです。
半年もかけてる内にユーザーの需要も変わったり、競合他社もどんどん新しいサービスを打ち出してしまう。
反して、ノーコードであれば、出来ることが制限されている分、すぐリリースできます。
早ければ2週間でアプリが完成。
長くても1ヶ月前後もあればモノが出来てしまいます。
このスピード感でネイティブアプリ、Webアプリが作れるのは以前では考えられないことですね。
スタートアップ、新規事業はこのくらいのスピード感で進めたいです。
ノーコードのメリット② 学習コストの低さ
エンジニアとして独り立ちするには、余程優秀な人でない限り数年の修行期間が必要だと思います。
少なくとも1〜2ヶ月の学習期間のエンジニアには、まだ仕事を任せにくいでしょう。
しかし、ノーコードであればかなりの短期間でノウハウをつみ良い提案が出来るノーコード使いになることが出来ます。
ということは、エンジニア・技術者としてのキャリアを踏んでいるわけではない人が、
システムの領域に入れるというメリットがあります。
デザイナーやディレクター、プロダクトマネージャー、プロジェクトマネジャー、マーケター、セールス、起業家、あるいは全く別業種のスキルを持った方々。
それぞれの専門分野の専門知識を持った上で、ITスキルを身につけられる。
ビジネス、仕事の幅を、圧倒的に広げる事ができます。
ノーコードのメリット③ 開発費用の低さ
当然ながら、半年〜1年かけて作るアプリと比べると開発コストは抑えられます。
ノーコードツールは利用するために月額の費用がかかるものが多いですが、
とはいえ、そんなに大きな金額では有りません。
例を上げると、
Webサイト・Webアプリを作るツールBubbleでは、Personalプランで月額29ドル、
ネイティブアプリを作ることに特化したAdaloではProプランで月額50ドル、
といった金額感であり、スクラッチで作る(ノーコードではない開発)場合と比較したら気にならない金額ですね。
ノーコードのメリット④ 保守・運用費(ランニングコスト)の低さ
こちらは忘れがちなのですが、アプリは作って終わりでは有りません。
作ったあとも、保守運用していかなければなりません。
当然、並走してエンジニアにはずっと貼り付いていてもらわなければ何かあっても対応できません。
すると、初期費用だけではなく、ランニングコストとしてもそれなりの費用がかかってしまいます。
それが、開発体制がそもそも小さいノーコードであれば、その費用も格段に抑えることが出来ます。
また、前述の通り学習コストが低いので、初期開発はノーコードが得意な開発会社に委託したとしても、
運用保守は自分たちでノーコードを覚えて回す、なんてことも可能です。
オススメのやり方ですね。
【ノーコード アプリ開発】4つのデメリット
もちろん、メリットだけではありません。
ここではデメリット、ノーコード開発で気をつけるべき点を丁寧に解説していきます。

ノーコードのデメリット① そもそも作れない機能がある。
ここが一番のポイントですね。
熟練のエンジニアが何名・十数名と集まって半年かけて作るサービスと、
1人でノーコードでパッと作るサービスは、
やはり同じレベルのものではありません。
複雑なロジックの場合に実現出来なかったり、
UIデザインの自由度が低かったり、
色々「痒いところに手が届かない」のがあるのは否めないです。
とはいえ、スタートアップのマーケット検証としては十分なことが多いです。
特に日本のサービスは、「他サービスにある機能を総花的に全部乗せしようとしている」傾向が強いです。
最終的に、売れまくったらそのように機能拡張していけば良いですが、
スタートアップとしては他社との差別化となるポイント、自社サービスのコアな強みのみにフォーカスしてシンプルなアプリをリリースするのが良いやり方だと考えています。
その思想に基づけば、やりたいことを整理し機能を絞り込み、
ノーコードでアプリを最速で作る。
良い選択だと思います。
ノーコードのデメリット② セキュリティやパフォーマンスはプラットフォーム依存
自分たちでセキュリティレベルをあげたりパフォーマンス改善をしようと思って、セキュリティテスト・負荷テストを行いカスタマイズ修正したいこともあるでしょう。
しかし、そのへんはノーコードツールのプラットフォームに依存するため手を入れることがそもそも出来ません。
この辺りは短期間でアプリリリース出来ることとのトレードオフだと思って諦めるしか無いでしょう。
既に多くのユーザーを持っていて、わずかなセキュリティリスクも犯せないような状態であれば、ノーコードはオススメしません。
お金と時間をかけてスクラッチで開発するほうが良いでしょう。
しかし、だからといって単純に「スクラッチ開発の方がセキュリティレベルが高い」ってことにはなりません。
なぜなら、スクラッチ開発であればプログラミングすればなんでもできますが、それは「莫大なお金がある場合」に限られるからです。
スクラッチで無理して安く作った場合は、ノーコード開発と比較し遥かにひどいセキュリティレベルで開発されます。熟練の優秀なエンジニアが時間をかけて設計・実装することで初めて良いものが作られるので、低コストで開発されたスクラッチ開発のアプリと比較するなら、ノーコードアプリの方がプラットフォーム側がある程度のレベルにしてくれているため圧倒的に品質が良いと思います。
以下にノーコードのセキュリティレベルの高さについての記事を共有します。
ノーコードのデメリット③ 情報が少ない。英語の記事しか無い。
学習者にとっては結構苦しいところです。
まだまだ最先端の技術であるため、ブログ記事などが十分にあるわけでは有りません。
Youtubeやフォーラムなどで解説してくれてる方もいらっしゃいますが、多くが外国の方で英語で説明してくれています。
英語が苦手な方は中々難しいですね。
そういう状況で独学が難しい方は、スクールでレクチャーを受ける方が早道かも知れません。
そもそもアプリ開発は失敗しやすい。最初はリスクを低く取ろう。
また、別の観点でアプリ開発を考えると、
アプリ開発・サービス開発は難しく、市場の需要はリリースしてみないと分からなかったりします。
すると、「長期間かけてイイモノ作ったと思ってたのに、全然使われない・・・」なんてケースは山程見てきました。
文字通り「山ほど」です。
最初からユーザーが欲しい物を分かっている経営者やプロダクトマネージャー、なんて存在しません。
リスクを小さくし、最速で改善サイクルを回す。
そのためには最初の開発/リリースはノーコードがマッチすると思います。
しかし、日本人はどうしてもミニマムスタートが苦手て、マックスのアプリを作ろうとしてしまいがちです。
発注者の方は発注する前にぜひ一度立ち止まり、本当にその機能がすべて必要か?
もっと短期間でミニマムで始める方法はないか?
を考えてみてください。
↓合わせて以下の記事もご参考まで。
ノーコードアプリ開発のまとめ
今回は、ノーコードについての説明から、ノーコードでアプリを作った場合のメリット・デメリットを説明しました。
いかがでしたでしょうか?
筆者の意見としては以下です。
「予算がなくてもあっても、最初はまずはノーコード」
特にスタートアップ・新規事業は需要が見えず、当たるかどうかわからずリスクが大きいです。
まずはノーコードで小さく最速のリリースを。それを元にマーケットの反応をみてピボットしていく。。
オススメです。
アプリ・Webサービスの開発の無料相談はこちら
FlutterFlow、Adalo、bubble、STUDIOなどのノーコードツールを使うことで、リスクを抑えて低コストでスピーディにビジネスアイデアを形にすることができます。
弊社はスタートアップ・新規事業向けにコストを抑えた最速のアプリ・Webサービスの開発、さらにはサービス立ち上げのコンサルティングから提案を行なっております。
また、法人向けにノーコードのスクール事業を通して内製化のサポートも行っています。
アプリ、Webサービス、LPなどの構築に興味のある方は、こちらからご気軽にご相談ください。
