合同会社CitrusApp(シトラス・アップ)は稲城市とアースサポートのボランティアマッチングによる助け合いアプリの開発を行いました。

概要
・依頼者:稲城市様、アースサポート様
・アプリの種類:ボランティアマッチングアプリ
・アプリの配信形態:Webアプリ
・開発方法:ノーコード(Bubble)

ボランティアマッチング:助け合いアプリとは

ボランティアマッチングの助け合いアプリは、高齢化による高齢者へのサポートが課題となる昨今において、ボランティアをしたい人とボランティアを求めている人をマッチングすることで助け合いを促進するためのアプリです。

事例の概要

稲城市が抱えていた、人力によるボランティアマッチング業務の非効率という課題を、ノーコードツール(Bubble)を活用したWebアプリ開発によって、限られた予算内で解決し、効率的なマッチングの仕組みを構築した事例です。

課題

1. 対面や紙媒体でのマッチング作業に多くの手間と時間がかかっている状態だった。

2. アプリ開発にかけられる予算が限られており、その範囲内で効果的なシステムを構築する必要があった。

3. 誰でも利用できることによる、高齢者を狙った悪用などのリスクをどう防ぐかという懸念を抱えていた。

成果

1. 既存の業務フローを効率化する、最適なマッチング機能を実装。

2. ノーコードツール(Bubble)の活用により、ご予算の範囲内で必要な機能をすべて盛り込んだアプリ開発を実現。

3. 事前承認制を導入するなど、安心して利用できるサービス要件を提案。

元々、市は人力により、対面・紙を利用しボランティアをしたい人とボランティアを求めている高齢者のマッチングを行っていました。これにより需要があることは確認できていましたが、今後はそれを効率化することが課題でした。効率的にマッチングできるよう、アプリを開発することでより浸透していくことを期待していました。

弊社は、マッチング系サービス開発のノウハウをもとに、既存の業務の流れをヒアリングしたうえで、新サービスにおけるボランティアを効率化する流れ(業務フロー)を提案。その業務フローに沿ってアプリの機能・デザインを提案し、使いやすいアプリの開発を進めていきました。

また、ノーコードBubbleを使いつつ、Webアプリという形をとることで、よりコストや手間を抑えて素早く開発することができました。

ボランティアマッチングアプリの機能

大まかに以下のような機能があります。

  • 会員登録

  • ログイン

  • お仕事一覧、詳細

  • お仕事への応募

  • チャット機能

  • 案件の確定

  • マイページ

  • 報酬

  • 通知機能

  • 管理画面

依頼から開発完了までの流れ

ご予算と安全性の確保という明確なご要望を踏まえ、弊社ではまず認識のズレをなくすことを最優先に進めました。透明性の高いプロセスを通じて、ご担当者様が安心して意思決定できる環境づくりを心がけました。

1. 初回ヒアリングと現状分析

初回のお打ち合わせにて、既存の業務フローや課題感を詳しく伺いました。対面と紙媒体で行われているマッチング業務の実態と、システム化における懸念点を整理しました。

2. 安全性を担保する仕組みのご提案

ヒアリング内容を基に、誰でも利用できることのリスクを指摘し、対面での本人確認を経た上での承認制を導入する案をご提案。サービスの信頼性を確保する方向性で合意しました。

3. ワイヤーフレーム(画面イメージ図)の作成と要件定義

ご契約前に、具体的なアプリの画面イメージが伝わるワイヤーフレームを無償で作成。これをお見せしながら関係者の皆様と認識をすり合わせ、必要な機能を固めていきました。

4. ご契約と開発環境のご説明

要件が固まった段階で正式にご契約。自治体のプロジェクト特有の開発ツールや環境に関するご質問に対し、一つひとつ丁寧にご説明し、ご納得いただいた上で開発に着手しました。

5. デザインおよび設計

契約後は、ワイヤーフレームをもとにFigmaでデザインを作成。イメージの齟齬・抜け漏れを双方でに確認しました。

6. ノーコードツール(Bubble)による迅速な開発

確定した要件に基づき、ノーコードツール「Bubble」を用いて開発を実施。クライアント側のスケジュール調整などにも柔軟に対応しながら、プロジェクトを推進しました。

今回のプロジェクトでは、ご依頼者が地方自治体様ということもあり、契約や意思決定のプロセスにおいて、民間企業とは異なる特有の段取りが求められました。弊社では、単に開発を進めるだけでなく、ご担当者様の組織内での説明責任を果たしやすいよう、柔軟にコミュニケーションを行いました。

今回のアプリ開発のポイント

ポイント1:予算の壁を乗り越え理想を実現するため、ノーコードツールを戦略的に選択する

開発手法をノーコードに絞り込むことで、限られた予算内で必要な機能を諦めることなく、理想とするマッチングアプリの実現可能性を大きく高めました。

自治体のプロジェクトでは、定められた予算を超過することはできないため、クライアントの要望をお聞きしつつも、予算を意識して、かつビジネスが成立するミニマムの機能の提案を心掛けました。

弊社はノーコード開発の専門家として、ご相談の初期段階からBubbleの活用をご提案しました。これにより、開発コストを従来の数分の一に抑える見通しを立てることができました。結果として、予算の心配をすることなく、本来議論すべき「市民のためにどんな機能が必要か」という本質的な対話に集中できる環境を整えることができました。

ポイント2:机上の空論で終わらせない、契約前の「画面イメージ作成」で関係者全員の目線を合わせる

ご契約前に具体的な画面イメージ(ワイヤーフレーム)を作成し共有することで、「言った・言わない」のトラブルを未然に防ぎ、関係者全員が完成形を具体的にイメージしながら安心してプロジェクトを進められる体制を整えました。

特にアプリ開発に馴染みのない方が多いプロジェクトでは、言葉や文章だけの要件定義には限界があります。担当者様、ボランティア、高齢者など、様々な立場の関係者がそれぞれ違う完成図を頭に描いてしまい、開発が進んだ後で「こんなはずではなかった」という致命的な手戻りが発生するリスクが常に存在します。

弊社では、初回ヒアリングの内容を基に、無償でアプリのワイヤーフレームを作成しています。今回も、この「動く一歩手前の設計図」をたたき台として議論を進めました。これにより、関係者の皆様から「これならイメージが湧く」「この部分のボタンはもっと大きい方が良い」といった具体的なフィードバックを引き出すことができ、契約段階で精度の高い要件定義を完了させました。

ポイント3:利用者の安全を最優先に考え、信頼性を確保する提案

高齢者が関わるサービスにおいて、最も避けなければならないのは悪意ある第三者による被害でした。いくら便利なマッチング機能があっても、安全性が担保されていなければ、サービスそのものが成り立ちません。しかし、どうすれば安全性を確保できるのか、具体的なシステム上の対策については、専門家でなければ判断が難しいのが実情です。

「市が一度対面で確認した人だけがアプリを利用できる」という承認制の導入を具体的にご提案しました。技術的な実装だけでなく、実際の運用フローまで見据えたこう言った提案ができた点も良かったと思います。

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