きっかけ
英語学習を長く続けている中で、「リピーティング」が最も力がつく練習法の一つだと実感しています。
英文を聞いて、そのまま口に出す。シンプルだけど、続けると確実にリスニングとスピーキングが伸びる。
ただ、いざ毎日やろうとすると、ちょうどいいアプリがない。
単語アプリは山ほどある。シャドーイング用の教材もある。でも「リピーティングに特化した、自分の教材で練習できるアプリ」は見つかりませんでした。
だから、自分で作りました。


そもそもリピーティングとは?
英語の音声を一文ずつ聞いて、音声を止めてから、自分の口で再現する練習法です。
「聞く → 頭の中に保持する → 口に出す」というプロセスを繰り返すことで、英語を英語のまま処理する力(いわゆる英語脳)が鍛えられます。
通訳者の訓練法としても知られていて、地味ですが効果は高い気がします。
シャドーイング・ディクテーションとの違い
英語のリスニング系トレーニングには主に3つの方法があります。よく混同されるので整理します。
シャドーイング
音声を聞きながら、ほぼ同時に口に出す。音声の0.5〜1秒後を追いかける形。
メリット:発音やリズムが矯正される、リスニング速度に慣れる
デメリット:意味を理解せず「音をなぞるだけ」になりがち
ディクテーション
音声を聞いて、書き取る。一字一句正確に。
メリット:聞き取れない音が明確にわかる、冠詞や前置詞の弱点が浮き彫りに
デメリット:時間がかかる、書くことに意識が向きすぎる
リピーティング
音声を一文聞き終えてから、止めて、口に出す。
メリット:文全体を頭に保持する力がつく(ワーキングメモリ強化)、意味を理解しながら発話できる
デメリット:一人では「合ってるかわからない」ことがある
音声との関係 | 鍛えられる力 | 難易度 | |
|---|---|---|---|
シャドーイング | 同時に追いかける | 発音・リズム | 中〜高 |
ディクテーション | 聞いて書く | 細部の聞き取り | 高 |
リピーティング | 聞いてから話す | 記憶保持・発話 | 中 |
個人的には、リピーティングが一番バランスがいいと感じています。
シャドーイングは音を追うだけで意味が頭に入ってこないことがある。ディクテーションは効果的だけど重い。リピーティングは「意味を理解しながら、自分の言葉として口に出す」感覚が身につきます。
そして僕に取っては一番難しい、、、修行する価値があると感じています。
既存のアプリで練習していた時の不満
リピーティングを毎日やろうとすると、実は環境を作るのが面倒です。
YouTube や Podcast の場合
一文ずつ止めるのが面倒(手動で巻き戻し)
英文テキストがすぐに見られない
日本語訳がない
同じ箇所を繰り返すのが大変
既存の英語アプリ(mikan、iKnow 等)の場合
単語ベースで、文単位のリピーティングには向いていない
用意されたコンテンツしか使えない
自分の教材(Versant対策、TOEIC公式問題集など)を入れられない
Google翻訳で音声再生する場合
1文ずつ貼り付けて再生…を繰り返すのが苦痛
進捗管理ができない
達成感がゼロ
結局「リピーティングに特化した、自分の教材も使えるアプリ」がどこにも無かったんです。
作ったアプリ:English Repeating
実際に僕が作ったアプリはこちらです。
コンセプト
「1画面1文、タップで再生、リピートして次へ」
余計な機能を排除して、リピーティング練習だけに集中できるアプリです。
基本の使い方
画面にはボタンだけが表示される(英文はまだ見えない)
タップすると音声が流れる — AI による自然な英語音声
聞いたら口に出す — これがリピーティング
もう一度聞きたければ再度タップ — 何度でも繰り返せる
「英文と日本語を表示」ボタンで答え合わせ
「わかる」「わからない」で次へ進む
音声について
AI音声は5種類から選べます。
声 | タイプ |
|---|---|
Alloy | 中性・標準 |
Echo | 男性・クリア |
Nova | 女性・明るめ |
Onyx | 男性・深め |
Shimmer | 女性・柔らか |
再生スピードも3段階(0.75x / 1.0x / 1.25x)で切り替え可能。最初はゆっくり、慣れたらナチュラルスピードで。
10問1セットで達成感
問題は自動で10問ごとのセットに分かれます。
1セット完了すると 「Set 1 達成!」 の画面が出て、チェックマークがつきます。デッキ全体の進捗もパーセンテージで可視化。
「今日は3セットやった」「Set 5 まで到達した」という小さな達成感の積み重ねが、継続のモチベーションになります。
前に戻る・好きな問題から始める
「今の英文、もう一回聞きたい」→ 前の問題ボタンですぐ戻れます。
問題一覧から好きな問題を選んで始めることも可能。順番通りにやる必要はありません。
TOEICレベル別のプリセットデッキ
アプリにはTOEICスコア別の英文デッキがあらかじめ入っています。
デッキ | レベル | 内容 |
|---|---|---|
TOEIC 400 | 初級 | 基本的な短文。日常会話、買い物、天気など |
TOEIC 500 | 初中級 | 予約、スケジュール、オフィスでの依頼など |
TOEIC 600 | 中級 | 契約、会議、顧客対応、受動態を含む文 |
TOEIC 700 | 中上級 | プレゼン、合併、方針変更、複雑な構文 |
TOEIC 800 | 上級 | 仮定法、コンプライアンス、交渉、リスク管理 |
TOEIC 900 | 上級+ | 抽象的な議論、マクロ経済、企業統治 |
自分のレベルに合ったデッキから始められます。400レベルから順に上げていくのがおすすめ。
※TOEICの公式が認めているレベルではないので、あくまで参考程度に思ってください。
自分の教材も使える
これが一番のポイントです。
スプレッドシートやテキストファイルから、英文をコピペで一括インポートできます。
たとえば:
Versant対策の例文集
TOEIC公式問題集のPart 2, 3 の英文
会社の研修資料にある業務英語フレーズ
好きな洋書から抜粋した文
英文だけ貼れば、音声と日本語訳はAIが自動生成してくれます。
既存のアプリだと「用意されたコンテンツ」でしか学べません。このアプリは「自分が練習したい英文」で練習できるのが最大の違いです。
料金
無料プラン
すべてのTOEICデッキの Set 1(10問) をお試し可能
アカウント登録だけで即利用開始
プレミアムプラン(¥980/月)
すべてのデッキの全セットが解放
カスタムデッキのインポート(自分の教材を使える)
いつでも解約可能
無料プランで雰囲気を試して、気に入ったらアップグレードする形です。
こんな人におすすめ
リスニング力を伸ばしたいけど、シャドーイングは難しすぎると感じている人
TOEIC/Versant のスコアを上げたい人
自分の教材(公式問題集、業務資料など)でリピーティング練習したい人
毎日少しずつ、スマホで隙間時間に英語に触れたい人
発音やリズムを意識しながら英語を口に出す習慣をつけたい人
効果的なリピーティングのコツ
せっかくなので、私が実践しているリピーティングのコツも共有します。
1. 最初は「0.75xスピード」でOK
聞き取れないのにナチュラルスピードで無理する必要はありません。アプリの速度を0.75xに落として、確実に聞き取れるようになってから上げていく。
2. 意味を考えながら口に出す
音をただ真似するのではなく、「この英文はこういう意味だな」と理解しながら発話するのが大事です。これがシャドーイングとの最大の違い。
3. 完璧じゃなくていい
一字一句正確に再現する必要はありません。大意を口に出せればOK。繰り返すうちに自然と正確になっていきます。
4. 同じセットを3周する
1周目は「聞き取る」、2周目は「口に出す」、3周目は「意味を考えながらスムーズに言う」。同じ10問を3回やるだけで定着率が全然違います。
5. 毎日1〜2セット(10〜20問)でいい
大事なのは量より継続。10問なら5分で終わります。通勤中、昼休み、寝る前。1日5分の積み重ねが、半年後の英語力を変えます。
まとめ
リピーティングは、英語力を伸ばすのに最も効率的な練習法のひとつです。
でも「ちょうどいいアプリ」が無かった。だから作りました。
1画面1文のシンプルUI
AI音声で自然な英語
TOEICレベル別のプリセットデッキ
自分の教材もインポート可能
10問1セットで達成感
無料で始められる
英語の勉強は、やり方を知っているかどうかで効率が全然変わります。
リピーティングという方法を知っていて、かつ毎日続けられる仕組みがあれば、確実に力はつきます。
ぜひ一度試してみてください。
